スタッフブログ

スタッフの日常や病院からのお知らせなどを書いていきます。

ダニ

今回は、最近なにかと話題に取り上げられることの多いマダニについてです。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で注目を集めることとなったマダニですが、先日香川県でも亡くなられた方がでた「日本紅斑熱」の他、「ライム病」や「Q熱」などといったマダニが媒介する病気は以前から複数知られています。また犬では「バベシア」という寄生虫を媒介することは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。バベシアに感染してしまうと貧血を起こし、治療は長期にわたり、また再発することも多い厄介な病気です。
今では犬のダニ予防薬も種類が増え、従来からある首筋に薬剤をたらすスポットタイプや、飲み薬タイプもあります。これからの季節、外出する機会も増えることと思いますが、人にも犬にも恐ろしい病気を媒介するマダニの予防を忘れずにしましょう。
私達、人間のマダニ対策に関しては以下を参照して下さい。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html
(国立感染症研究所ホームページ)

災害に備えておきたいこと〜犬編〜 その2

3.避難場所の確認
近年災害が多く、避難場所の確認をされている方も多くいらっしゃるかと思います。今、皆様が避難しようとお考えの避難所はワンちゃんの受け入れは可能でしょうか?避難所によってはペットの受け入れができない施設もあります。また、受け入れ可能でも人の居住区画とは離れた位置にペットの居住区画を設ける場合も多くあります。避難した場合にどういう状況になるか想定できれば、おのずと備えておくべきものが見えてくるかと思います。もしも、近くにペットの受け入れが可能な避難所がない場合には、預かってもらえる場所を探しておけば安心ですね。

最後になりましたが、高松市が「あなたとペットのための災害対策ハンドブック」(http://www.pref.kagawa.lg.jp/eisei/doubutsuaigo/saigaihandbookfull.pdf) というものを出しております。高松市以外でもとても良い勉強なるものなので是非ご一読ください。
今回の内容も参考にさせていただいております。

災害に備えておきたいこと〜犬編〜 その1

こんにちは。獣医師の平本です。

春が近づき陽の暖かさを心地よく感じる日も多くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか? 朝晩の冷え込みにお風邪を召されませぬようお気を付けください。
さて、10月の鈴木先生の記事はお読みいただけたでしょうか?今回は続編として、災害に備えておきたいこと〜犬編〜についてお話したいと思います。

1. 飼育場所の安全確認
特に屋外で飼われている方はお気を付けください。犬小屋の近くに倒れてきて危ないものなどないでしょうか? いざという時でもリードにつながれているワンちゃんはその範囲から逃げられません。今一度確認してみてください。
また、チワワやヨークシャーテリアなど小型犬にとっては、思いもよらないものが危険な場合もあります。重たい本や置物などがベッドのそばにないでしょうか? 腰の高さの位置は小型犬にとっては頭の上です。食器棚の上に重たいものを置かないのと同じようにワンちゃんたちの目線で家具の置き場所にも気をつけてあげてください。

2.しつけ
災害時にペットの安全や一緒に避難できるか? と疑問に思われているかたはおおいとおもいます。香川県が行った、災害時のペットに関する心配ごとのアンケートによれば約1/3の方がそう思われているそうです。しかし、同じくらいの方が「逃げ出したペットによる被害、加害」を最も心配する事に挙げています。皆様のワンちゃんは一人になった時、他の人を傷つけることはないでしょうか? ペットによる2次災害も、それによりペットを快く思わない方が増えることも、とても悲しいことだと思います。いざという時のためにも、人や他の犬を攻撃しないようしつけることは、お互いのために必要ではないでしょうか?